1998年 勉強会から始まる

被害者支援ネットワーク佐賀VOISSは、1998年、被害者支援に取り組み始めていた医師、臨床心理士、社会福祉士、弁護士、教師、養護教諭等の援助職や専門職、行政機関の相談従事者の勉強会から始まりました。

2000年4月 任意団体として発足

2年間の学習会や公開講演会を重ね、2000年4月19日、被害者支援活動を行うことを目的とした「被害者支援ネットワーク佐賀VOISS」が任意団体として発足しました。「VOISS」とは、ひとりひとりの孤立した被害者の声(voice of isolated survivor)に耳を傾け、支援する(support)という意味であり、この理念は現在に至るまで受け継がれています。

2000年5月 バスジャック事件が発生

発足後間もない翌5月3日、少年による西鉄高速バスジャック事件が発生し、臨時電話相談(5日間)を開設するとともに、報道による二次被害の防止について記者発表しマスコミ各社に要望書を提出しました。これは、被害者支援活動は被害者の権利擁護活動でもあることを認識した取り組みでした。

200年9月 『一歩の会』設立

2000年の9月には犯罪被害者遺族自助グループ「一歩の会」設立の支援を行いました。その後、「一歩の会」とは、パートナーとして共に被害者支援活動を担ってきました。設立時の諸活動がVOISSの活動の原点であり現在に至っています。

2002年4月 特別非営利活動法人の認証を受ける

2002年4月から、佐賀県警察本部からの被害者支援業務の受託、同年5月特定非営利活動法人の認証を受け、民間団体としての被害者支援活動を本格的に開始しました。設立当初は電話相談やメール相談が中心でしたが、近年は面接相談、裁判所、検察庁、警察、医療機関、行政機関等への付添いや代理傍聴等の直接的支援も増えてきています。

2012年11月 犯罪被害者等早期援助団体の指定

2012年11月には、佐賀県公安委員会から犯罪被害者等早期援助団体の指定を受けました。

現在に至る

2005年からは、被害者支援フォーラムを県警や県等と共に主催しています。特に、2009年11月、「生命のメッセージ展in佐賀」を佐賀県庁で開催し、大きな反響を得ました。2010年からは、「被害者支援出前講座」と「命の大切さを学ぶ教室」を企画し、被害者支援の必要性についての普及啓発活動を行なっています。また、VOISS支援自販機の設置や広報用ラッピングバスの運行、イオン黄色いレシートキャンペーンなど日常的な広報活動にも取り組んでいます。